合気の定義・・・
武田流伝書に曰く
「本来人間の身体は小宇宙であり、天地精霊の気を受けてそ
の本性としている。かくの如く、人間の身体は天地自然と微
妙不可思議な関連性をもっているもので、万有は同根であ
り、一体である。」
すなわち「合気」とは、人間の心身を大自然に合わせて、そ
の運動性を一体化することによって力をより大きく発揮しよ
うとするものであり、小宇宙としての自己を大宇宙に同調合
体させる事が修業の眼目とされている。
武道でいう礼とは、天地の運行の理法を人間の行動動作の大
原則として、その姿を学びその動きを学んでいくのがその本
旨である。合気道においても、天地運行の律動を技の上に千
練万鍛してゆくものであり、礼に叶うものである。
ところで合気道は武術であるが、同時に魂のみそぎのための
行で古来「みそぎの武道」とも呼ばれた。みそぎとは合気道
をとうして己の罪汚れの雑草を払い人間本来の美しい魂に戻
り、自在身を得るためのものである。
終わり
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