合気道・合気会について


 合気道とは

 合気道とは、開祖植芝盛平翁(18831969)が日本伝統の武道の奥義を究め、更に厳しい精神修業をへて術から道へと発展させた現代武道です。

 合気道は相手といたずらに力で争いません。入身と転換の体捌きから生まれる技は、相手の暴力のみを制するもので、相手の生命を殺傷いたしません。人間生命尊重がうたわれている現代にふさわしい武道といえるでしょう。

 合気道が「和」の武道といわれる所以もここにあります。


 稽古の特色

 合気道は競技を行いません。お互いの習熟度に合わせて技を繰り返し稽古することで、心身の錬成を図ることを目的としていますので、誰でも稽古を積むことができます。
 稽古の積み重ねが健康に良いのは言うまでもなく、日常生活において何事にも積極的に取り組む自信が自然と培われてきます。
 また、道場には年齢、性別、職業、国籍を問わず多くの人が集まってきますので、稽古することは人間理解の眼を深めるためには最適です。
 合気道の稽古には終わりはありません。稽古を始めたら根気よく続けることです。うまずたゆまず求めてください。稽古を続けることが進歩への第一歩であり、稽古の大切な一面でもあるのです。


 合気会について

財団法人合気会は、開祖・植芝盛平翁によって創始された合気道を守り育て、正しく世に広めていくために設立された文部科学省公認の団体です。


 島田藤枝焼津合気会について

指導者

支部長 大鐘吉裕

 島田・藤枝・焼津合気会は静岡県の中部に位置し、昭和59年10月、本部道場指導部師範藤田昌武先生の御指導の下、まず島田から始まりました。

平成12年4月に藤枝合気会が、そして平成21年1月に焼津合気会が発足し今日に至っております。

 会員数は大人・子供併せて65名。稽古日は毎週月曜・金曜・土曜日の夜7時から9時まで各支部で稽古しています。

 当合気会の理念は「円の動き」と「和の心」。藤田師範の説かれた「カラダは元気でココロは平和。人と争わず、自然を損なわず、逆らわず、力で望まず、対すれば相和す」

人間形成の道として、稽古に励んでいます。また、日本の伝統は結びの文化として発展し、この結びの文化を武道にしたのが開祖「盛平翁」の合気道。

この世界に誇る精神的結びの武道を次代の日本を背負う、子供達に伝えていくのが私たちの使命と思っています。

 静岡県合気道連盟も発足。それまで、県下での交流があまりありませんでしたが、現在では石原理事長の下、交流も増え、本部道場の師範を招いたり、石原理事長の合気道講習会を開いたりと活発、汗を流した稽古後の各支部交流懇親会は和合の場となり、会員の大きな楽しみとなりました。

 ところで、朝日新聞のアンケート調査(平成24年3月3日付け)によれば、やってみたいスポーツとして、野球や剣道・空手を抑えて、合気道が第9位にランクされていました。潜在的な需要は大いにあるようです。現在の目標は、目指せ支部会員100名です。

合気道「鐘風館」合気八策(車中八策)     

島田・藤枝・焼津合気会の館名も合気道「鐘風館」と決まり、夜遅く帰宅する車の中で色々と鐘風館の信条について考えました。

これを「車中八策」あるいは「合気八策」というが、以下に思いついたままを掲載することとし、他に何か良い意見、訂正、添削箇所等があればご指摘ください。

                

  1.  合気とは、結びであり、和合である。争いという対立の中では新しい物は生まれず、調和の中にこそ新たのものが生れ出る。    
  2.  礼儀・礼節は相手を敬い尊重する中から生まれ出たものであり、宇宙の営み・自然の営みが形となったものである。    
  3.   「和」の心とは「宇宙」の心であり、「自然」の心である。角のあるとがった心では自然の心を技に現わすことは出来ない。素直な空の心で歩みたい。    
  4.   姿勢を正すとは、心を正すことである。心が歪むと姿勢も歪む、逆に姿勢を正すと心も真直ぐとなり伸び伸びと技も美しくなる。    
  5.  宇宙の理法・自然の理法(タルマ)とは輪廻であり、循環であり、円であり、常に繰り返している潮の満ち引きのようなものである。この永遠なる動きを学び、技にしたのが合気道である。    
  6.  常に気持ち・重心を臍下丹田におき、中心軸(姿勢)を正し、気持ちを四方八方隅々まで発気することによって美しい「武の舞」「気の舞」「神楽舞」となる。    
  7.  日本人としての精神・伝統を今一度呼び覚まし、地域にそして次代を背負う子供たちに日本の新しい武士道「合気道」を引き継ぎ広めていくことこそ合気求道者の役割である。    
  8.  最後に木喰上人の歌を 「まるまると まるめ まるめよ 我が心 まん丸 まるく まるく まん丸」

 沿革

昭和59年10月

本部道場より合気道三段(大鐘)を授与
島田合気会発足・プラザおおるりにて稽古を始める。
翌年稽古場所を島田中央体育館に移す

昭和63年8月

和歌山県田辺市において「第5回国際合気道大会」参加

平成3年1月

金谷町の子供達が増えたため、稽古場所を金谷町の金谷中学校体育館格技室に移す
本部道場より合気道四段(大鐘)を授与

平成3年10月

藤田師範を招いて講習会及び演武会開催

平成7年5月

日本武道館にて全日本合気道演武会大会を皆で見学

平成10年1月

本部道場より合気道五段(大鐘)を授与

平成11年9月

京王プラザホテルにて植芝守央道主継承祝賀会参加

平成12年4月

金谷中学校より藤枝市立市民武道館に稽古場所を移す

平成12年10月

島田市立第二中学校武道場にて稽古を始める

平成13年8月

第6回ワールド・ゲームズイン秋田大会合気道演武見学

平成14年11月

藤田師範を招いて講習会及び演武会開催

平成16年1月

本部道場より合気道列士六段位(大鐘)を授与

平成16年10月

掛川グランドホテルにて島田・藤枝合気会20周年記念演武・祝賀会開催

平成19年11月

藤田師範を招いて島田一中武道場にて講習会

平成21年1月

焼津合気会発足(焼津中央高校)

平成21年4月

牧之原吉田合気会発足(吉田町体育館)

平成21年5月

東京女子医大に藤田師範お見舞

平成21年11月

島田・藤枝合気会25周年記念演武会大会および祝賀会開催
(藤枝市民武道館、藤枝エミナース)

平成22年7月 石原師範を招いて静岡県合同の合気道講習会を開催